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メルマガバックナンバー2008年3月26日号:米ドルは今後はスワップ派にとって売り通貨になる!?
みなさんお元気ですよね?
「お元気ですか?」って聞こうと思ったんですが、
あまりに月並みすぎるので、
みなさんが元気であることを前提として聞いてみました。
・・・・・・
まあ、どっちでもいいですね、、
ところで、最近は為替変動が激しいため、
FX業者各社が必要証拠金の変更をしてきていますね。
現在ポジションを持っている人は、
自分が使っている業者の必要証拠金が変更されたら、
ロスカットレートの再計算が必要になります。
ちなみにJNSのトルコリラ/円は、
今週(2008年3月24日)から証拠金率が、
8%から12%にアップしています。
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■米ドルは今後はスワップ派にとって売り通貨になる!?■
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米ドルの政策金利がかなり下がってきています。
今日(2008年3月26日)時点で2.25%となっており、
なんと政策金利2.75%のスイスフランより低金利となってしまいました。
米ドルをスワップ目的で保有していた人は、
売り通貨によっては、現在面食らっているかもしれません、、、
ちらほらドルキャリートレードなんて言葉も出てきていますが、
今後はどうなるのでしょうか?
まだ市場の混乱が続きそうですから、
米ドルの政策金利が下げられる可能性は残っていると思います。
たとえば、JNSでは、
米ドル/メキシコペソなんて通貨ペアを取り扱っています。
米ドルとメキシコペソは地理的な関係や輸出入の依存関係もあり、
かなり連動性の高い通貨となっています。
たとえば、現在から過去1年のヒストリカルボラティリティを、
計算してみると、4.38%となり、金利差がある通貨ペアとしては、
かなり低い変動率であることがわかります。
この辺は日ごろから通貨分析を頻繁にやっていない人には、
ピンとこないかもしれませんが、
たとえばランド/円のヒストリカルボラティリティは、
だいたいいつ計測しても15%前後あります。
米ドル/メキシコペソは現状JNSのスワップ金利で5.34%あるので、
金利÷ヒストリカルボラティリティ(簡易シャープレシオと読んでいます。)は、
1.22になります。
これも通貨分析をよくやっている人ならわかると思うのですが、
通貨ペア単独で1を超える通貨ペアはそう多くはありません。
ということで、米ドルの金利が急激に下がったために、
メリットがある通貨ペアが次々に出現してきているのが現状です。
・・・・・・・・・・・・
たしかに上記で紹介した、
米ドル/メキシコペソ以外にも、
ドル売りでスワップ派にとってメリットがある通貨ペアは多くなっています。
でもこれって安易にポジションをもってしまっていいのでしょうか?
・・・・・・・
いつも為替バカは金利差の逆転に注意してください、
と言っているのですが、今回の米ドルの利下げがどれくらい続くと思いますか?
ネックなのは、米ドルという通貨は、
金利変動のかなり激しい通貨だということなんです。
サブプライム問題は現状では、
解決するのに5年以上かかるかもしれませんし、
今年中に解決のめどがたつかもしれません。
つまり現段階ではまだ先が見えていません。
ですので、米国の金利も、
ひょっとしたら来年はまた上昇に転じている可能性もあるわけです。
なので、今もし米ドルを低金利通貨として、
スワップ狙いで売りを考えている人は、
金利変動に気をつけてください。
前提として、数年後は今ほどの金利差は期待できないか、
もしくは金利差が逆転してしまっている可能性も、
頭の隅に入れつつポジションを考えるといいと思います。
となると、他の通貨ペアのように、
数年スパンで利益が出ていればいいという感覚で持ってしまうと、
あとで困るかもしれないということです。
米ドルに対する買い通貨がかなり高金利なら、
数年後もスワップは受け取れると思いますが、
以前の米ドルくらいの金利(5%から6%くらい)の通貨だと、
長期的観点では微妙です。
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■本日発売の\enSPA!に為替バカが掲載されています!■
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先日ちらっと紹介したのですが、
実は今日発売の\enSPA!に掲載されています。
こんな表紙です。
この\enSPA!の53ページに掲載されています。
気が向いたら書店に立ち寄ったときにでも、
見てみてください(笑)
最後までよんでくれて、ありがとう!
それでは今日はこのへんで!
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為替バカ
為替超入門:http://fffx.net/
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