円安、円高ってなに?
為替のことを全く知らない人でも、
円安、円高という言葉は聞いたことがあると思います。
しかし、この円安、円高って、一体どういう意味なんでしょう?
円安、円高というのは、
円の価値のことを言っています。
円の価値が低くなることを円安
高くなることを円高といいます。
たとえば、今1ドルが115円だとします。
このような何ドル=何円というレートのことを、
為替レートと言います。
この為替レートが1ドル110円に動いたとします。
この場合、一見115円から110円に下がったので、
円安になったように感じますが、実は円高に動いたことになります。
通貨を交換しているのでわかりにくいですが、
1ドルを商品に見立てればわかりやすいです。
たとえば、1ドルのコカコーラを買う場合を考えます。
初めの為替レートで行くと、
このコカコーラを買うには115円必要になります。
しかし、為替レートが動いて1ドルが110円になったので、
全く同じコカコーラを110円で買えるようになりました。
同じものを以前より少ない円で買えるようになった ↓ 円の価値が上がった ↓ 円高 |
と言う事になります。
逆に1ドル120円になった場合は、
全く同じコカコーラを買うのに120円必要になります。
この場合は
同じものを買うのに以前より多い円が必要になった ↓ 円の価値が下がった ↓ 円安 |
となります。
上記のケースでは個人が消費するレベルの話ですが、
ニュースで頻繁に為替レートが取り上げられているのは、
円安や円高というのは日本の経済にとって、
とても重要なことだからです。
たとえば、世界に自動車を輸出している、
トヨタ自動車の場合は、為替レートが1円動いただけで、
会社の営業利益が350億円も違ってくると言われています!
ですので、今後円安に動くのか、円高に動くのかは、
輸出企業の株価にも大きく影響します。
もはや日本だけで全てのビジネスが完結する時代ではないので、
輸出、輸入をしている企業にとっては、
円安に動くか、円高に動くかは、非常に重要ということになります。