ここまでの説明では、
手数料というものを度外視してきましたが、
実は円をドルに換えるには手数料が必要になります。

これを為替手数料と言います。

為替手数料は銀行や業者、外貨投資の種類によって違いますが、
これについては、追って詳しく説明していきます。

為替手数料は、銀行などの金融機関で、
「1通貨あたり、片道で何円」と言う風に提示されています。

1通貨というのは、ドルなら1ドル、
ユーロなら1ユーロということです。

片道というのは、
円をドルに換えたり、ドルを円に戻したり、
というのがそれぞれ片道になります。

外貨投資をする場合は、
最終的には円に戻すことを考えますので、
為替手数料は、当然往復分を考慮しなければなりません。

ですので、

片道の為替手数料×２

を超える利益が出る見込みがないなら、
投資としては厳しいということになります。

もちろん、「円⇔ドル」だけでなく、
どの外貨に対しても、円と交換してほしい場合は、
為替手数料がかかってきます。

2012年現在の外貨預金の米ドル/円の為替手数料で言うと、
だいたいどこも1通貨あたり、片道1円になっています。

ソニーバンクやその他ネットバンクでは、
片道15銭から25銭程度でやっているようですが、
これは、今までの為替手数料から考えると、
かなり安い方になります。

仮に1米ドルの為替手数料が往復で2円とすると、
最終的に円に戻すときには、始めにドル買ったときから、
2円以上円安になっていないと利益が出ないことになります。