細野真宏の経済のニュースがよくわかる本　世界経済編
細野真宏（著）￥1,470（税込）
発売日：2003年1月
おすすめ度：
難易度：

為替に取り組む者にとっては本当に重要！
前作、日本経済編と同じく、
経済初心者を対象に、非常にわかりやすく書かれています。

世界経済編は特に、為替以前に経済が知りたい！
という人にうってつけです。

著者の細野さんは、日本経済編では、
経済をわかりやすく説明してくれましたが、
実は、日本経済を本当に理解するためには、
世界経済への理解を深めなければなりません。

なぜなら、いまや日本経済は、
日本だけで成り立っているものではないからです。

日本が与える外国への影響や、
逆に外国が与える日本への影響も無視できません。

特に我々は外国為替に取り組む人間ですから、
外国為替と深く関係している世界経済編を読むことは重要です。

細野さんも前書きで、日本経済編は世界経済編の準備として書いた節がある、
ということを述べています。

それくらい世界経済は重要で、面白いのです。

この本の後半には、ノーベル賞受賞者を2人も含む天才トレード集団LTCMや、
イングランド銀行を破綻に追いやり、
約1200億円を稼いだカリスマ投機家のジョージソロスなどが出てきます。

この辺りまで読むと、面白くてさくさく読み進める思います。

目次

Section1：これまでの円の動きについて

”1ドル＝360円”だったときについて

外国為替相場に決まり方について

「先物取引」のイメージについて

etc..

Section2：「ヘッジファンド」と「ポンド危機」について

ポンド危機とは？

通貨の”空売り”について

ブラック・ウェンズデーについて

etc..

Section3：「アジア通貨危機」について

アジア通貨危機とは？

アジア通貨危機の”兆し”について

etc..

Section4：「ロシア危機」と「ヘッジファンドの危機」について

ロシアの「ハイパーインフレ」について

LTCMの誤算について

etc..

Section5：これからの「世界の通貨体制」の行方について

「中南米危機」について

どうすれば「投機の攻撃」を受けずに済むのか？

etc..