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余談に近い知識バーチャルトレードの罠
FXは株などに比べて、
仕組みが非常にややこしいです。
そこでFX業者各社はバーチャルトレードというものを用意しています。
これは、架空のお金で為替の売買をし、
実際に手数料がいくらかかるのか、
どれくらいのレバレッジでどれくらいのボラティリティがあるのか?
また、スワップ金利が1日にいくら付くのか?
といったことを知るのに非常に役にたってくれます。
はじめてFXをやる人にとっては、
レバレッジやスワップなどの仕組みを理解するには、
サイトや本を読むよりも、実際にバーチャルトレードをやった方が、
直感的にわかります。
しかし、為替バカは、
バーチャルトレードには注意しなければならない点もあると考えています。
バーチャルトレードの罠 |
自分のお金を運用していないという点です。
バーチャルトレードでは、損をしても自分のお金が減るわけではないので、
取引をするときの精神状況までは再現できません。
含み損が出た状態での売買というのは、
そうでない時にする売買とは行動が違ってきます。
このような精神的な圧力が加わると、
為替バカの経験からすると、
常人なら必ず損大利小の行動をしてしまいます。
常人というのは、「まともな危機感をもった、普通の感覚の人」のことで、
相場では、必ず、こういった常人がババを掴まされます。
相場で勝っている2割の人というのは、
ちょっと気の利いた人というか、
常人とはちょっと違った判断をする人です。
バーチャルトレードでは、精神的圧力までは再現できないため、
相場で勝つための判断をする訓練にはなりません。
最も言いたいのは、
バーチャルトレードで勝てても実際の相場で勝てるわけではない、
ということです。
ですので、
バーチャルトレードで継続して勝てたからと言って、
実際の相場でいきなり巨額を運用するというのは、
かなり危険な行為と考えた方がよいでしょう。
実際の相場ではほとんどの人がはじめのうちは負け越します。
そうして徐々に精神的圧力に慣れ、
常人の判断から離れていく訓練が必要になります。
このサイトでは少額ではじめることをおすすめしていますが、
これは、はじめのうちに少額を負けておく方がよいと思っているからでもあります。
バーチャルでは仕組みの理解に徹し、トレードの練習は実際の相場で |
為替バカはバーチャルトレードは、
FXの仕組みを理解するためのみに利用することをおすすめします。
トレードに必要な精神的な強さは、多くの場合、
実際に含み損を抱えたり、損を出して鍛えていくしかないと思います。
この他の懸念材料としては、バーチャルトレードではスムーズに約定するのに、
実際の取引になるとなぜか約定しにくいとか、
指値がスリッページしやすいなど、
完全に再現できるわけではない、ということが挙げられます。
ですので、こう言ったことにも注意を払う必要があると思います。