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最低限必要なFXの知識FXでもらえる金利について
FXは「レバレッジをかけれる」と聞いた時に、
じゃあお金を借りるんだから、金利を払わなければならないんでしょ?
と思った人もいるかもしれません。
しかし、結論から言うと、
FXは、レバレッジをかけるために金利を払う必要はありません。
信じられないかもしれませんが、
実は金利をもらいながらお金を借りることが出来るんです!
詳しく説明していきます。
FXにはスワップポイントという仕組みがあります。
「スワップ」とは「交換する」という意味です。
FXでは円を売って外貨を買うわけですが、
このときにつく金利のことをスワップポイント、
またはスワップ金利と呼んでいます。
たとえば、元手より大きい額のドルを買う場合に、一旦は円を借ります。
円の金利を仮に0.1%とすると、確かに一旦は、
この0.1%の金利は払います。
しかし、交換したドルには2013年3月現在0.25%の金利が付きます。
ですので、トータルで見ると、円を借りてドルを買うと、
0.15%の金利がつくことになります。
ですので、
買う通貨の金利 - 売る通貨の金利 = スワップ金利
となります。
本当はもう少し細かい計算があるのですが、
上記の考え方で大雑把に算出できます。
ですので、いくら円を借りようが、
借りた円で買う外貨の金利の方が高い限り、
金利を受け取ることになります。
以下は2013年3月現在の各国政策金利ですが、
円の金利は他の通貨に比べると相当低いです。
国名 | 政策金利 | 円とのスワップ金利 |
日本(円) | 0.10% | - |
ユーロ圏(ユーロ) | 0.75% | 0.65% |
カナダ(カナダドル) | 1.00% | 0.90% |
英国(英ポンド) | 0.50% | 0.40% |
米国(米ドル) | 0.25% | 0.15% |
オーストラリア(豪ドル) | 3.00% | 2.90% |
ニュージーランド(NZドル) | 2.50% | 2.40% |
*円とのスワップ金利はあくまでも概算です。
「円とのスワップ金利」の欄に書いてある金利が、
円を売ってその通貨を買った場合にもらえる金利です。
(金利は年利なので、1年もつと、その金利のパーセント分増えるということです。)
円の金利は安いので、今ならどの外貨を買っても、
金利がもらえることになります。
また、この金利は自分で計算する必要はなく、
FX業者があらかじめ1日あたりにもらえるスワップ金利を提示してくれています。
国名 | 買スワップ |
ユーロ圏(ユーロ) | 2円 |
カナダ(カナダドル) | 24円 |
英国(英ポンド) | 14円 |
米国(米ドル) | 3円 |
オーストラリア(豪ドル) | 75円 |
ニュージーランド(NZドル) | 55円 |
*全て対円のスワップポイントです。
これは、その通貨を1万通貨もった場合に1日につくスワップポイントです。
たとえば、1万NZドルを1日もてば55円もらえるということになります。
このスワップポイントは業者によって微妙に違います。
(スワップポイントは「スワップ金利比較」で比較することができます。)
また、FXではたとえドルを持っていなくても、
いきなりドルを売ることが出来ます。
(ドルを借りて円を買うことが出来ます。)
この場合は今までの逆になりますので、
ドルを借りることになり、スワップ金利を払わなければなりません。
国名 | 買スワップ | 売スワップ |
ユーロ圏(ユーロ) | 2円 | -5円 |
カナダ(カナダドル) | 24円 | -27円 |
英国(英ポンド) | 14円 | -17円 |
米国(米ドル) | 2円 | -4円 |
オーストラリア(豪ドル) | 75円 | -79円 |
ニュージーランド(NZドル) | 55円 | -59円 |
*全て対円のスワップポイントです。
これも1万通貨を売った場合に1日に支払うことになるスワップ金利です。
もちろんスワップ金利はレバレッジをかけた状態で付くので、
金利0.25%の米ドルをレバレッジ3倍で保有したとすると、
元金に対して0.75%の金利が付くことになります。
また、政策金利とスワップポイントを見比べて、
なんで政策金利はニュージーランドドルが一番高いのに、
スワップポイントはポンドが一番高いの?
と思った人もいるかもしれません。
そのワケは次のページを参照してください。