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最低限必要なFXの知識

スワップ金利が一番高いのはポンド?

ポンドの政策金利は5.00%と、NZドルより低いのに、
なぜスワップポイントはポンドが一番高いのか、、、

しかし、よく考えると、ちゃんと政策金利が一番高い、
ニュージーランドドルのスワップポイントが一番高くなっています。

この疑問を解くカギは為替レートにあります。

「FXでもらえる金利について」で掲載したスワップポイントの表は、
1万通貨を持ったときに1日にもらえる金利でした。

2008年7月16日現在(このスワップポイントの表を掲載した日)、
1ポンドは208円62銭です。

これを1万通貨持とうと考えたら208万6200円必要になります。
208万6200円費やして1日につくスワップ金利が261円です。

これに対し現在の1NZドルは80円38銭です。

同じく1万通貨持つには、80万3800円で済んでしまいます。

さらに1万NZドルにつくスワップ金利は170円です。

これを年利に直してみましょう。

まず年間にもらえるスワップ金利の額を求めます。

261円、170円というのは、
それぞれ1日にもらえる額ですから、
これに365をかければ1年にもらえる額が算出されます。

ポンド:261円×365日=9万5265円

NZドル:170円×365日=6万2050円

となります。

これをそれぞれの投資額で割れば、
年利が算出されます。

ポンド:9万5265円÷208万6200円≒4.57%

NZドル:6万2050円÷80万3800円≒7.72%

となります。

スワップポイントとしてはNZドルの方が低いのですが、
それを獲得するのに費やさなければならない金額が違うので、
NZドルの方が高金利になります。

ポンド/円の政策金利差は4.50%、
NZドル/円の政策金利差は7.75%なので、
両方ともおおむね同じ水準になっていることがわかります。

業者に掲載されている、スワップ一覧表は、
数日前の値が今日付くようになっているため、
為替レートの変動によっては、
政策金利差から少し乖離する場合があります。

上記2つの例では、政策金利差から算出した年利と、
スワップポイントから計算した年利が大体同じになりましたが、
流動性の低い通貨では、スワップポイントから計算した年利が、
少し目減りしてしまうことがあります。

これは実はスワップ金利は市場取引金利の差から算出されていて、
フォワードマーケットの需給関係が影響しているためです。

しかしフォワード取引の仕組みはやや難しいので、
ここでは、流動性の低い通貨は、
政策金利差よりもスワップポイントが少し目減りする傾向がある、と思っておいてください。

また、スワップポイントは日々変動しますので、
取引する前に自分が使っている業者のものを確認しなければなりません。

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