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最低限必要なFXの知識レバレッジによって大きな損失を被ってしまうケース
次はレバレッジのもうひとつの側面である、
リスクについて考えてみたいと思います。
まずはじめに、1ドルを106円とし、
元手106万で1万米ドルを買うケースを考えます。
この場合のレバレッジは1倍となります。
この後、思うようにドルが上がらずに、
1ドル104円までドルが下がってしまいました。
しかたなくここで売ると、
106円-104円=2円
と言う事で、為替差損は2万円になります。
元手の106万から考えると、
2万円÷106万円≒1.89%
約1.89%の損をしてしまいました。
これが、もしレバレッジをかけていたらどうなっていたでしょうか。
106円で買い、104円で売るという条件は同じで、
レバレッジだけを変えてみましょう。
元手10万円でこの取引を行ったとします。
元手10万円で106万円の額を運用するので、レバレッジは、
106万円(運用額)÷10万円(元手)=10.6
となり、10.6倍になります。
この状態で2万円の為替差損が発生したとすると、
2万円÷10万円=20%
となり、元手に対して20%の損を被ってしまいます。
この場合も、約1.89%にレバレッジの10.6をかけると20%になり、
リスクが単純に10.6倍になっていることがわかります。
1.886792%×10.6≒20%
レバレッジ1倍と約10倍で、これだけ違ってきます。
FXはレバレッジを25倍かけることができる業者もありますが、
上記のケースを見てみると、はじめは10倍でもハイリスクということがわかると思います。
というより、レバレッジ25倍なんてやってしまうと、
絶対にゆっくり眠れません!(笑)
ですので、レバレッジはFXの魅力であると同時に、
かなりのリスクにもなります。
上記の例ではレバレッジ10.6倍で、1万ドルを買った例ですが、
もし運用額をレバレッジ1倍のときと同じ106万にしてレバレッジ10倍にすると、
10万ドルまで購入することができます。
こうなると、損失額も10倍の20万円になりますから、
よりハイリスクであることが実感できると思います。
ただハイリスクではありますが、自分でコントロールできるので、
要はあまりハイレバレッジでやらなければいいのです。
レバレッジに関しては、
米ドル/円を3倍で東証1部の株価とだいたい同じくらいの変動リスクになりますので、
とりあえず3倍くらいまではさほどハイリスクではないと考えておいてもよいと思います。
自分がやっている取引がレバレッジ何倍になっているのか?は、
常に把握して取り組むべきでしょう。