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最低限必要なFXの知識FXでは、スプレッド以外にも手数料がかかる
「116円27銭 - 116円31銭の意味」では、
買値と売値が提示されていて、その差(スプレッド)が手数料になると言う事を書きました。
最近ではスプレッド以外の手数料が無料のところもかなり増えてきましたが、
FX業者では、スプレッド以外にも、1000通貨あたり30円という風に、
一律でかかってくる取引手数料があります。
ですので、FXをやるときには、
・買値と売値の差、つまりスプレッドによる手数料
・1000通貨あたり30円というどの通貨にもかかってくる取引手数料
の2つを考慮しなければなりません。
たとえば、ある業者のニュージーランドドル/円のレートが、
Bid | Ask | |
NZドル | 74.04 | 74.12 |
となっているとします。
このBidとAskの差額がまず一つ目の手数料(スプレッド)になります。
この業者の1000通貨あたりの取引手数料が30円の場合、
NZドルを1万通貨買って売った場合の往復手数料は、
スプレッド:8銭×1万通貨=800円
取引手数料:30円×10×2=600円
手数料合計:800円+600円=1400円
となり、往復の手数料は1400円となります。
これを1通貨あたりに直すと、往復で14銭必要になります。
この1通貨あたりの往復コストを抜け幅と言います。
買ってからいくら上昇すれば手数料を抜けるかという意味で、
1通貨あたりに直すとコストがイメージしやすいので、
業者を選ぶときは抜け幅で考えるとわかりやすいです。
また、この取引手数料は1000通貨あたり30円、と提示される場合もありますし、
たまに、1通貨あたり3銭などと提示される場合もあります。
3銭は0.03円なので、「1通貨/3銭」と「1000通貨/30円」の意味は同じです。
この2つの手数料は、どちらもFX業者によって違いますので、
手数料の安さで業者を選ぶときは、
両方を考慮した上で安いかどうかを判断する必要があります。
手数料を比較する場合はFX業者の「手数料比較」を参照してください。
抜け幅ごとの並べ替えもできますので、
参考にしてもらえると思います。
ただ、現在業界全体が、手数料を無料にする方向に動いているので、
今後は手数料が無料の業者がどんどん増えていき、
いずれは取引コストはスプレッドだけという状況になってくると思います。
(つまり、スプレッド=抜け幅という業者が増えてくると思います。)