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ファンダメンタルズ分析

どうやって相場は動いているか?

なぜ相場が動くのか?ということを考えるに当たって、
少し小難しい内容かもしれませんが、
ここでちょっと実需と投機について触れたいと思います。

基本的に相場は実需と投機によって形成されています。


 実需によってトレンドが形成される
実需というのは、
実際に通貨が必要になったときの買いや売りのことです。

たとえば、日本は有数の輸出大国ですが、
自動車会社が車を輸出したときは、
売上は外貨で受け取ることになります。

このとき、米ドルで受け取ったとすると、
自動車会社は従業員への支払いなどの必要経費に円が必要になるため、
為替市場で米ドル/円を売ることになります。

この場合売られた米ドルはその分安くなります。

通貨は売られると安くなり、買われると高くなります。

これは、市場に米ドルを自動車会社が大量に売ったので、
米ドルが増えている状態であることを考えると、
わかりやすいかもしれません。

また、為替差益などを狙って売買しているわけではありませんから、
売られた米ドルは売られっぱなしで自動車会社が買い戻すことはありません。

実はこの大量の米ドル売りが下降トレンドを作り出す要因になります。

この場合、実需の米ドル買いが出てこない限りは、
米ドルは売られつづけることになります。

つまり実需の米ドル買いが出てくるまで、
下降トレンドが続きます。

自動車会社から米ドルを買った、
インターバンク市場に参加している金融機関は、
転売しなければならないので、米ドルを市場で売ろうとします。

その金融機関から米ドルを買った金融機関も、
当然実需の買いではなく、為替差益が目的なので、
すぐに転売しようとします。

この繰り返しで米ドルの売りが継続され、
その間、米ドルは下降トレンドを形成します。


 投機によってボラティリティ(価格の振幅)が形成される
投機というのは、
為替差益を狙って売買することを指します。

つまりインターバンク市場に参加している金融機関や、
我々個人投資家の売買も投機に入ります。

この投機の量によって、ボラティリティが決まってきます。

ボラティリティというのは、価格の振幅のことです。

たとえば金融機関が米ドル/円を買って1ヶ月後に売るとします。

すると、この1ヶ月間は市場から米ドルが少なくなりますから、
米ドルの価格は上昇します。

しかし1ヶ月後に米ドルが売られると、
市場に流通する米ドルの量は元に戻り、
米ドルの価値も元に戻ります。

このように投機筋は短期的なトレンド(価格の振幅)を作ります。

これが1日で決済される場合は、
トレンドにならず、その日の価格の変動幅を大きくします。


このようにして、トレンド、ボラティリティは作られます。

結論を言うと、為替相場は、
実需でトレンドが形成され、
投機でボラティリティが形成されます。

もし投機がいない場合は、
実需だけの動きになるので、
ボラティリティのある相場には必ず投機筋がいます。

というより、投機筋がいないと実需の売買自体成り立ちませんね。

実需でなくても数年間長期保有する場合は、
実需に準じたトレンドが形成される場合もあります。

しかし実需は売り切り、買い切りであることを考えると、
やはり、短期的にはテクニカル分析を重視しても、
長期的にはファンダメンタルズに一致してくるということになります。

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