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余談に近い知識

ペッグ通貨は魅力的か?

小学校か中学校の社会の時間に習ったような気がしますが、
忘れている人もいるかもしれませんので、
少しペッグ通貨の説明をしておきます。

ペッグ通貨というのは、簡単に言えば、
米ドルなどの通貨と為替レートを固定しておくことです。
(固定相場制とも言います。)

もし、経済の基盤が脆弱な国が、
為替レートを変動性にしてしまうと、
ちょっとした事件でその国の通貨のレートが急激に変動し、
そのこと自体が経済に重大な影響をおよぼしかねません!

ですので、弱い国にとって、
為替レートを米ドルなどに固定することは、
その通貨の信頼性を高めることにもなるのです。

2008年8月現在、ペッグ通貨には、
米ドル/香港ドルや米ドル/オマーンリアルなどがあります。

ですので、たとえば香港ドルの場合は、
米ドルにペッグされているので、
米ドル/円と香港ドル/円のチャートは、
見た目全く同じになっています。

と、ペッグ通貨の説明はこんなところで終わってしまっていいのですが、
それがFXをやる上でどうなの?ということの方が重要ですね。

ヒストリカルボラティリティを比較してみると、
(ヒストリカルボラティリティについては「ボラティリティってなに?」を参照してください!)

米ドル/香港ドル 米ドル/オマーン
HV 0.48% 5.37%

となっており、特に米ドル/香港ドルに関しては、
ものすごくボラティリティが小さいことがわかります。
(オマーンは意外とボラティリティがありますね。)

ここでピンときた人がいるかもしれません。

「レバレッジ30倍でもボラティリティ15%だ!」
「これで金利がそこそこあれば、、、」

ということで、金利の方も調べてみました。

米ドル/香港ドル 米ドル/オマーン
HV 0.48% 5.37%
スワップ 1.25 0.01
為替レート 7.8111 0.38486
金利 0.58% 0.09%
*スワップポイントはヒロセ通商のものを採用しています。

米ドル/香港ドルは金利0.58%でした。

せめて2,3%あればかなりおいしい通貨ペアだったのですが、
残念ですね、、(笑)

でもボラティリティ0.48%、金利0.58%なら、
通貨ペア単体として考えればなかなか割りのいい金利です。

他の通貨のボラティリティと金利を算出して比較すればわかりますが、
ボラティリティと金利が同じ水準の通貨ペアはほとんどありません。

ただ、ひとつ気になる点があって、
米ドル/香港ドルのスワップ金利は変動しやすいです。

このあたりは不確定要因と思っておくしかありません。

為替レートはほとんど変動しませんが、
スワップは下がることもあれば上がることもあります。

まれにマイナススワップになることもあるので、
注意が必要です。

上手に活用すれば、
費用対効果のいい通貨ペアになりえますね。

たいてい米ドルにペッグされている国というのは、
あまり日本に情報が入ってきません。

ですので、金利差逆転や縮小には、
他の通貨以上にアンテナを張っていなくてはなりません

特にペッグ解除なんて絶対に取り逃してはいけない情報なので、
そのあたりのアンテナの電波を張れる人には、
ペッグ通貨はうまみがあるかもしれませんね(笑)

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