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リスクを洗い出す

入金した証拠金以上の損が出る可能性はどれくらい?

為替バカがFXをはじめたころ、
すごく気になっていたことがあります。

それは、タイトルの通りですが、
入金した証拠金以上の損をする可能性はどれくらいあるのか?ということです。

結論から言うと可能性としてはごくわずかですが、
証拠金以上の損失を被る可能性はあります。

これは各業者の契約約款などにも明記されています。
マネーパートナーズの契約約款3条の④を参照してください。)

具体的には以下の2通りの事態が考えられます。


 土日に窓が空いた場合
「月曜は窓が開くことがある!?」でも説明しましたが、
土曜の朝外国為替市場が閉じて、翌週始めに、
為替レートの値が飛んだ状態で始まった場合です。

土日でなにか大きな事件やテロ、戦争または、
首脳会議で重要な決定がされた場合など、
月曜の寄り付きの値が飛ぶ可能性があります。

一番最近の顕著な例では、
2003年9月のドバイG7直後、2003年9月19日から、
9月22日にかけて、米ドル/円のチャートに約1円強の窓が開きました。

こういった局面でハイレバレッジで取引していると、
19日時点でロスカットぎりぎりの場合、
22日の寄り付きまでロスカットが執行されませんから、
窓が開いた部分の含み損は避けられません。

そうそう起こることではないかもしれませんが、
証拠金以上の損失を被る可能性は考えられます。


 急激に相場が変動した場合
これも可能性としてはかなり低いと言えます。

各業者ではロスカットレートを設定し、
レートが変動し、証拠金が一定の割合まで目減りすると、
自動的に決済する仕組みになっています。

たとえば外為どっとコムの場合、
初期設定では必要証拠金の30%を下回るとロスカットが執行され、損失を防いでくれます。

しかし厳密には、
必要証拠金が30%まで目減りしたら必ずロスカットされるというわけではありません。

外為どっとコムの場合は、
一定期間ごとに全顧客の口座を巡回し、
証拠金が30%よりも目減りしている口座を見つけた場合に、
ロスカットされます。

この一定期間というのが、1分から5分になっています。

つまり、最悪の場合、証拠金が30%を切っても、
5分間は放置されます。

この間に為替レートが変動した場合は、
かなり少ない可能性ですが、証拠金以上の損失を被る可能性はあります。

外為どっとコムではロスカットレベルは必要証拠金の30%となっていますが、
実際には18%や15%さらには数%でロスカットされるケースもあるようです。

ただ、みなさんおわかりだとは思いますが、
たとえ数%でロスカットされても必要証拠金以上の損失は出ていません。


以上、具体的な例で2通り書きましたが、
根本的には為替レートの激変というところに起因します。

どちらのケースでも勃発すれば必ず証拠金以上の損失が出るということではなく、
勃発した上で、さらに条件が重なった場合のみ、
証拠金以上の損失が出る可能性があります。

どちらのケースでも、ハイレバレッジな取引をしている場合ほど、
証拠金以上の損失が出る可能性が上がると言えます。

為替バカはリスクに対して安直に考えるのは好きではありませんが、
ほとんど起こりえないリスクを回避するために、
大きなリターンを諦めることはもっと好きではありません。

(もっともそんな人は投資自体やらないですよね(笑))

そういう意味で考えると、
証拠金以上の損失を被る可能性はあるけど、
ごくごくわずかなものであると考えておいても良いと思います。

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