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最低限必要なFXの知識為替レートは業者によって違う
今までの説明でチラッと言いましたが、
実は為替レートは業者によって微妙に違います。
つまり、A業者のレートの方がB業者のレートより高い!
と言う事がありえます。
たとえば、
今現在の全く同じ時点の米ドル/円のレートを、
複数の業者で見ると以下のようになっています。
業者名 | 為替レート | |
Bid | Ask | |
マネーパートナーズ | 104.069 | 104.089 |
外為どっとコム | 104.04 | 104.08 |
YJFX! | 104.06 | 104.08 |
これは、株取引をになれている人にとっては、
意外なことだと思いますが、
外国為替市場は、株式市場とは仕組みが異なるためです。
株式市場は取引所取引と言って、
ある企業の株価が1,000円だとすると、
取引所では一律1,000円となり、
どの証券会社でその企業の株を購入しても同じです。
しかし、外国為替市場では、相対取引といって、
売り手と買い手が1対1で取引します。
ですので、取引する当事者同士が納得した価格にすればいいので、
別に他人に合わせる必要はありません。
そのため、取引する人同士で為替レートが違います。
ですので、米ドルを買おうと思ったとき、
業者に仲介をしてもらって、外国為替市場で買っていると思っていた人も多いかもしれませんが、
我々がドルを買っていたのは、
「外国為替市場にいる誰か」からではなく「FX業者」からだったのです。
業者は買値と売値にスプレッドを設けていますから、
買ってすぐに他の人に売っても儲かります。
これプラス手数料が業者の儲けになるわけです。
株式市場における証券会社は売買の仲介をし、
外国為替市場におけるFX業者はお客の売買の相手をしているのです。
これが株式市場と外国為替市場との大きな違いです。
業者による為替レートはそれほど大きく違うわけではありませんが、
どの業者に自分の円を買ってもらうか?と考えると、
業者選びの段階から、すでに売買は始まっていると言えます。
ただ、レートが高いからダメ!ということではなく、
自分にとっての買値が高くても、
売値も高いのなら気にする必要はありません。
レートが高いか低いかを見るのではなく、
スプレッドが広いか狭いかを考えます。
これプラス、手数料が安い業者かどうか、
がポイントになってきます。
つまり「FXでは、スプレッド以外にも手数料がかかる」でも説明しましたが、
結局は抜け幅が安い業者がお得、
という観点で業者を選べばよいと思います。