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少し実践的な知識

逆指値注文(ストップ注文)

逆指値は、指値に条件をつけることができる注文方法です。

これは自動売買注文ではないのですが、
リスクを限定したいときに使用します。

たとえば、
この値段まで下がったら売り、
この値段まで上がったら買い、

という注文が可能になります。

一見普通の指値注文との違いがわからないかもしれませんが、
実は違います。

今1ドル105円で買ったドルを持っているとします。

今の為替レートが1ドル105円付近として、
この状況で、相場が下落した場合に損切りをしたいと思ったとき、
仮に103円で売り注文を出そうと思っても、
現在の為替レートより指値が低いと、
注文を出すことができません。

ですので、普通の指値注文では、
103円まで下がったら売り、という注文は実現できません。

こういう場合に逆指値を使うことによって、
損切りを実現できます。

逆指値で103円の売り注文を出した場合、
1ドルが103円まで下がったら、
売り注文が執行されます。

ですので、103円以上で推移しているうちは、
注文は待機状態になり、
なにも注文を出していないのと同じ状態になります。

また、もう一つの用途として、この値段まで上がったら買いたい
というケースがあります。

高くなったら買いたいって、そんなこと考える人いるの?と思うかもしれませんが、
上昇トレンドを確認してから買いたい場合は、
こういう注文の出し方が有効になります。

または、ドル売りから入った人は、
ドルの値段が上がってきたら損切りしなければならないので、
そういう場合にも有効です。

この場合も、
現行の為替レートより高い値段で買い注文を出すことは出来ませんので、
指定した値段になった時点で、
はじめて注文が有効になる、逆指値を使います。

逆指値の用途は主にこの2つになります。

また、最後に、
逆指値についてのちょっとした注意点を書いておきます。

たとえば、今NZドルのスプレッドが6銭の業者でNZドル/円の買いポジションを持っていて、
現在のレートが80.90-80.96だとします。

この場合に、80.70で損切りしようとした場合、
業者によっては、逆指値は80.76に設定しなければなりません。

これはオファー(買い値)が逆指値の値である80.76になったら、
そのときのビッド(売り値)の80.70で売りに行くからです。

80.70で損切りしようと思って、逆指値を80.70で設定すると、
そこからさらに6銭安い、80.64で売りにいってしまう業者もあるので注意が必要です。

実は為替バカがはじめた頃、
逆指値が損切りラインで約定してなくてびっくりした経験があるので、
ここで書いておきました(笑)

最終的には業者にビッドで逆指値設定するのか、
オファーで逆指値設定するのかを必ず確認した方がよいでしょう。

また、もうひとつ逆指値の特徴なんですが、
逆指値の売り注文の場合、
指定した値段に到達したら指した値段か、
もしくは成行で売りに行きます。
(これも業者によって違うので要確認です。)

つまり、80.70で逆指値の売りを設定すると、
必ず80.70で売れると思いがちですが、
実は必ずしも逆指値を指定したレートで売れるとは限りません。

このように指定したレートと約定価格がずれることを、
スリッページと言います。

各社システムが違うので、
それぞれスリッページが何銭以内かというのは違います。

業者はなるべくスリッページが発生しないようにはしていますが、
暴落時などは発生させずにロスカットさせるのは非常に困難なようです。

ただ、相場がゆるやかな場合はそれほど大きくはずれることはありません。

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