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少し実践的な知識

業者は異常な為替レートを配信することがある!

*このページの情報は2008年07月17日時点のものです。

外国為替証拠金取引は、
業者との相対売買であるということは説明しました。

相対売買なので、業者とあなたの1対1の取引になります。

したがって、本来レートは、
業者とあなたの同意があればいくらでもいいわけですから、
どんなレートになってもおかしくありません。

しかし、いくら相対売買であっても、
通常、我々が取引する為替レートは、
インターバンクレートから考えて、
常識的なレートにならなければなりません。

つまり、米ドル/円のインターバンクレートが105円の時に、
いきなり95円のレートを業者が提示するようなことがあっては困ります。

もし故意にやったとすると悪徳業者ということになります(笑)

しかし、業者は故意ではなく、やむを得ず、
インターバンクレートとかけ離れたレートを提示してしまうことがあります。

異常レートとか、異常値と言われますが、上記の例のように、
105円の米ドルが、特定の業者だけ95円になる、
ということも実はありえます。

業者はインターバンクのレートを参考にして自社のレートを決定していますが、
まれに、特定の通貨ペアのみ、
インターバンクからのレートを得られなかったり、
システムが不安定なため、
正常なレートが提示できなかったりします。

こういった状況で約定をすると、
当然この異常レートのせいで、
得をするお客と損をするお客が出てきます。

この場合、たいていの業者では、
異常レートでの約定を全て無効とする対応を取ります。

また、もし自分がなにも注文を出さなくても、
自動ロスカットラインに到達して決済されてしまう可能性があるので、
頻繁に売買しない人にとっても異常レートは関係してくることもあります。

上記のように、
業者がインターバンクからレートを得られないケース以外にも、
経済指標発表直後など、売買が頻繁に行われ、
相場に厚みが出すぎたために、
スプレッドがいつもより広くなることもあります。

この場合は異常値と言うほどひどいものではありませんが、
無効にはしない業者が多いようです。

異常レート配信時の対応は、
各社のサイトに書かれているので、
自分が使っている業者の対応は確認しておくとよいと思います。

為替だけでなく、全ての投資に言えることですが、
起こりうるリスクの範囲はできる限り把握しておくのが望ましいです。

異常レート配信時にはどうなるのか?
ということをあらかじめ把握しておくことで、
今自分がやっている外貨投資のリスクの範囲を、
明確に把握しておくのもリスク管理のひとつです。

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